桑の実発見!
投稿日:2009.05.10
桑は蚕(かいこ)の餌として古来から重要な作物でした。
桑畑は日本では良くある風景で、地図記号にもなったほど。
ここ但馬でも養蚕業をされている家はたくさんありました。
しかし最近では、養蚕業が盛んだった地域では、生産者の高齢化、後継者難、生糸産業全般の衰退の中で全国的に養蚕業は少なくなりました。
◆まだ食べれないよ ◆実が何個もなりました ◆昔は一面桑畑でした
一本の桑の木にたくさんの実ができていました。
この桑の木は香美町村岡区と小代区とを結ぶ一二峠というところにあります。
ここでも昔は養蚕業が盛んで広い桑畑が一面に広がっていました。
しかし今では養蚕業をする家はすべてなくなり、桑畑はきれいに整地されました。
桑の木は成長が早く、大きく育ちますが幹の中が空洞であるため、養蚕以外での利用法がないので仕方なかったのでしょう。
まだ何本かは残っていますが昔のような桑畑はもうありません。
残された桑の木は現在でもこうして実をつかせ、成長しています。
養蚕業をしていた頃の日々、桑の実の味など、この桑を見るたびに様々な思い出を思い出す人はたくさんいるでしょう。
日々時代が変わっていく中で忘れさられようとしている養蚕業、桑畑といった昔の風景は、残された
桑の木がしっかりと伝えつないでいきます。
実が熟すのは初夏。熟すと赤黒くなり、甘くておいしいですよ。
はやく食べたいな