農家の作業場として使われていた納屋。屋根瓦は近年葺き替えられていて、柱や梁など構造材には腐食は見られない。
「これは直せる！」
「え？この納屋が直せますか？」
「はい、直せます」
半信半疑の施主様に納得していただくための仕事がはじまりました。

豊岡出身でない奥様は夏の蒸し暑さと冬の寒さがとても苦手。そこで2階にリビングとキッチン、寝室を設けて、冬は南からの日差しを最大限取り入れ、夏は敷地のすぐ横を流れる水路から吹いてくる涼しい風を取り入れるように窓を配置しました。床には蓄熱式電気暖房機を据えました。

スクラップ＆ビルドではなく、この家族の暮らしを支えてきた納屋をなおし、新しい家族のモダンな住まいが完成しました。以前の納屋をご存知のご近所の方にお披露目をすると、目を丸くしてその変わり様に驚いておられました。