今年の寒波は、長く居座って雪が降り続いた。朝起きると先ずしなければならないのが、家の前の除

雪である。何時もよりも早く起き、雪をはねて車を出す準備をする。雪国の宿命である。自宅から道

路までは自分たちで除雪をするが、主要道路は公的機関が除雪をしてくれる。そして出勤時間までに

は支障なく車は走ることが出来る。雪が降れば毎日してくれる。当たり前のように感じているが実は

この仕事に従事している機械のオペレーターは重労働なのだ。

　積雪が１５㎝程度あれば４時には機械を稼働させる。通勤時間帯に間に合わせる為である。そして

このオペレーターはベテランの方が多い。道路の支障物をよく理解しており、その障害物を避ける為

に複雑な機械の操縦を実に見事にやってのける。しかし、時には除雪の仕方が悪いとか、家の前には

雪を盛るなとかクレームを言ってくる住民がいる。オペレーターにとっては辛い言葉だ。それでも言

い返す事は出来ずに黙々と作業をこなす。車を走らせることが出来なかった道路がきれいに除雪され

て普段と変わらずに走行できるようになった時にはとても有難い。私たちが起きる前から作業をして

頂くオペレーターには感謝しかない。雪国にはなくてはならない人材である。