日本海に突き出た丹後半島の先端に位置する、丹後町袖志（そでし）地区。
半島の険しい山々と海に挟まれた貴重な扇状地を利用して、
石積みにより棚田が形成されています。
田の数、約４００枚。
　　　　
わずかな耕地を最大限利用するための古代人の生きる知恵が、
この地には受け継がれています。

田植えが終わった水田に、海に沈む赤い夕日が、夜には月が映え、
夏には成長した稲が一面を青々と染め、やがてその色は黄金に変わります。
刈り取られた稲は稲木に干され、残したい日本の風景を作りだします。
雪が積もった冬の棚田も又、風情ある美しい風景です。
「日本の棚田百選」にも認定され、
平成１０年には「美しい日本の村景観コンテスト」にも入選した
日本の原風景です。
日本海沿い特有の厳しい気候風土の中でも、
ここに暮らす人々は、代々受け継がれてきたこの美しい風景を
楽しみ、又癒されてきたのでしょう。

　　
モリアオガエルの卵がたくさんありました
水がきれいな証拠です