施工事例

新築
お客様の声

この日のために

この日のために

家族と生活のため日々忙しく生活していると、何が一番大切なのか、考える余裕がありません。
技術の進歩と共に便利な世の中になり、何不自由なく暮らせるはずが、どこかしっくりこない世の中になってしまいました。
どんな時代になっても大切なのは毎日の日常を楽しむ事ではないでしょうか。真の豊かさを追求した、理想の平屋。

所在地 兵庫県養父市
主要構造 木造
建築規模 木造平屋建て
延床面積 142.06㎡
竣工 2022年9月
構成人員

ご夫婦

神社や酒蔵が古くから存在し、歴史と文化が程よく感じられる地域。
朝から晩まで仕事が忙しく、家で落ち着ける時間なんてなかった。これからの人生は気に入ったこの地でこの風景とともに「日常」を夫婦2人で楽しみたい。そんな暮らしを望まれてスタートした家づくり。

引き渡しから約2ヶ月。

施主様のご好意で、ご夫婦揃ってお話を伺える機会を作っていただきました(^^)

Q.里やま工房に決めて頂いた一番の理由はなんですか?
(奥様)家を建てることを考えていた時に、職場の人が自分の好きな感じだろうと薦めてくれたのが里やま工房さんの家でした。実際に建った家を見た際にも「私のタイプ!」だと思っていました。
そんな中、たまたま職場で新聞の折込広告に社長さんのインタビュー記事を見つけました。地域や環境と共にある家づくりへの思いを知り、自分の中で「ピーン」と来たのがきっかけです。家を建てる想いに感動したんです!それからモデルハウスの見学に行って、すぐに話を進めました。私達は想いのある工務店さんに家づくりをお願いしたかったんです。

Q.家づくりをするにあたり、一番何を大事にされていましたか?
(ご主人)“ライフスタイルの変化”ですね。
子供が成人して、これから夫婦2人で暮らすことを想像したとき、新たなライフスタイルや住環境の事について色々と考えるようになりました。
介護関係の仕事をしている妻と話をする中で、これからは老後も見据え最小限のスペースで過ごせる平屋に住みたいと思うようになりました。
(奥様)まずは「ああ…家に帰りたい」と思える家であるということ。快適であるのももちろんだけれど、何というかその空間にいることでくつろぐことができて、気持ちがいいと思える家がいいなと思っていました。仕事柄、何百件という家を訪問していることもあって、高齢になっても安心して住める家にしたかった。

Q.家づくりを計画されてから今日に至るまで、不安なことはありましたか?
(ご主人)家づくりをするのが初めてなので、まず「知らないこと」それが不安だった。
また、自身にスケジュール感覚がない中、いついつまでにこれをしなければいけないといったような、追い詰められ感はちょっとあった感じはしますね。そういったしんどさも少し味わったかなと思います。笑
あとは、決めなければいけない事の細かい部分のイメージがなかなかわかないこと。例えばコンセントの位置だったり。結果的にお任せにして正解だったんですが。笑
(奥様)私は純粋に楽しませてもらった2年間だった。お金のことは主人に。笑
どんな家にしたいな、こうしてほしいなとかお伝えしたりして。着工したら、日曜日とか休みの度に現場に行って、ワクワクしながら過ごしていた。しんどいことは全くなく、ただただ楽しませてもらった♪いい経験させてもらったなと思っています。

【LDK】

この日のために

・-・構造材があらわしの方形(ほうぎょう)天井の家・-・-・-・
この方形天井は施主様が希望されたわけではなく、プラン提案として「どうですか?」から話が始まったという。実際に生活してみて、この開放感はやってよかったと大変ご満足頂けているそう。眺めているだけでも飽きないその造形美。スタッフも感動の仕上がりです!!

・-・グランドピアノがある家・-・-・-・
大切にされてきたグランドピアノ。窮屈になるかと思いきや、逆にアクセントとして住空間を引き立ててくれていると感心されていました。先日娘さん2人が帰郷され弾かれたところ、とてもいい音がしたとの事。方形の吹き抜け天井がまるでホールのように美しい音色を響かせてくれたようです♪

Q.ご夫婦のお気に入りの場所はどこですか?

LDKの畳スペース
(奥様)夜、お風呂上がりにLDKの畳スペースに寝転んで、仰向けになって天井を見るのが一番好き。「あぁ‥すてき♡」って。何回みても飽きない。ずっと見ちゃいます。笑
(ご主人)私も同じ。今の時期(11月上旬)なんかは太陽の位置が低くて、いい感じで陽がさしてくれて暖かいんですよ。ちゃんと考えていただいて、夏場は日差しをカットして冬場はたくさん日差しが入ってくるのでここがとても快適。
南向きの大開口の木製サッシ窓からは、この地域の夏の花火が見えるそう。遮るものがないので、まさにVIP席!お家の中から花火を堪能できるなんて、なんて贅沢!

・-・雨を楽しむ家・-・-・-・
南向き側の屋根には雨樋がついていません。雨の日には、大開口の木製サッシ窓から雨の滴るなんとも風情ある景色が。また、天井が吹き抜けで屋根との距離が近い為、雨が降る音がとても良く聞こえるそう。人によってはうるさいと思えるかもしれないが、「雨が降ってきたのがすぐわかるし、風情があっていい」とおっしゃるご夫婦。やはり素敵だなぁと。まさに五感を楽しむ暮らしです。

【外構】

この日のために

<塀>
冬はここ但馬の中でも積雪の多い地域。購入された土地は下り傾斜のつきあたりに位置しており、雨や雪が溜まってしまう事が懸念される。そこで設けたのは、本物の杉の木目で型をとったコンクリート塀。周囲からの目線も遮り、実用的でありながら意匠設計されたその姿は、とても計算されつくされたものであるのです。

屋根は「タニタ」のシルバーの
ガルバリウム鋼板です。

 

外壁は焼き杉板を貼りました。
里やまカラーの戸袋がよく映えます。

インナーガレージ。
雨の日は、外出から帰って来ても
濡れずに玄関まで行くことができます。

出会ったこの土地が、蓋を開けてみると大変な土地だった!?
モデルハウスにお越しいただいてから、まずは購入済の土地を視察させていただこうとなり、設計をしている代表の開口一番が「…この土地ですか」続いて、「この土地をなぜ選ばれたのですか?」となんだか不穏な空気…ご主人は「出会いがあったから…」としか答えられなかったと当時を笑って振り返られます。「いやぁ…難しいなぁ」と明らかに頭を抱える代表に、さぞかしハラハラされたことでしょう。(すみません…)

(ご主人)土地があれば家は建つものと思っていたものですから、何が難しいのかなと。伺うと、①敷地が傾斜のある変形地であること。②狭い接続道路と駐車場の位置関係をどうするか。この2つを同時にクリアするのは非常に難しいと。
それ以外にも、雪や雨水等の処理、電信柱と電線の位置等、家を建てる際にいろいろと対処する必要がある土地だと分かりました。

→まずは駐車場の位置
但馬での暮らしに車は必須。しかし駐車場をどこに持っていくのかが難しい土地であり、その中でご夫婦のご要望を取り入れることは、設計する上で実際とても難しかったと、代表も同じように振り返ります。打ち合わせ時に、ご夫婦の生活導線をしっかりとヒアリングし、まずは駐車場の位置を絞っていきました。結果、現在の位置になったことはご夫婦も大満足で、まったく違和感がないそうです(^^)

→傾斜による高低差を上手く利用する
ご主人は「欠点にしろ長所にしろ、その土地の特徴を上手く生かすのが設計だ」と言った代表の言葉を覚えられていて、「不必要に変えることなく、今あるものを欠点として使うのではなく上手く生かすんだという設計力は、本当に素晴らしいと思う。段差が欠点だったが、この段差をうまく利用して意匠が完成したので、まさに欠点を長所にかえてもらった設計だった」と繰り返し伝えて下さいました(^^)

■確かな設計力に感動!
(ご主人)まず初めに夫婦の生活スタイルや好みなどを聞いてくださって、「こんな感じでどうですか?」ってコンセプトとともに最初のプランを見せて頂いたんですが、「これはすごい!」とその場ですっかり気に入って、このままいきましょうってなったくらいでした。ヒアリングをもとに、ちゃんと2人の好みを取り入れて、生活にストーリーをつくって提案されているなと感じました。
意匠設計って難しいと思うんですよね。人によって好き嫌いも全く違うし。よく自分たちの好みが分かるなって驚きました。
良くもなく悪くもないようなありがちなパターンの家って沢山あるじゃないですか。けれど提案してもらった家はそうじゃなくて、結構攻めてるけど、それが自分たちにとっては違和感なくいいよねって思えるような形になっているのはかなりすごい事だと思うんですよ。

(ご主人)家が完成していくにつれ、プロの構想力のすごさを感じた。もしこれが全部私の言う通りにしていたら、きっとつまらない家になっていたと思う。里やま工房さんはちゃんと自分たちのイメージも取り入れつつ、この方が絶対いい!というものをしっかり持たれており、結果的にすごくいいものになった。

「せっかく家をたてるのならば、おもしろくてワクワクして飽きのこないものが欲しいって思っていたし、そう作ってもらった」とご主人。いつも代表がポツリと発する言葉と全く同じものでした。

【玄関】

弊社トレードマーク
「木製の玄関扉」です。

来客用の玄関です。

家族用玄関です。
大容量のシューズクロークを設けました。

【キッチン】
「最高!!」と太鼓判を押してもらったキッチンスペース。
おすすめした海外製のガゲナウの食洗機も、大きなものが綺麗に洗えてとっても静か!と、とても気に入られていました♪
素敵なカップや食器類をたくさんお持ちで、造作の棚にセンス良く収納されていました。家電類も造作棚に一箇所にまとめられて、とてもスッキリ♪まさに“見える収納”を実現されていました。急なお客様に備え、建具で隠せるようにしておりますが、もしかしたら必要ないかも!?本当に素敵なキッチンです(^^)

本来は壁付けのキッチンでしたが、
造作でカウンターを造り
アイランド風のキッチンに。

キッチンの後ろには
造作の家電棚を設置しています。
コンセントを3つ用意し、
機能的な家電棚となっています。

家電棚を隠すための
建具を取り付けました。

【水廻り/ウォークインクローゼット/寝室/和室]

■洗濯脱衣室・ウォークインクローゼット・寝室・和室まで一直線に繋げた生活導線!

洗濯脱衣室です。
洗濯を干す為のポールを
設置しているので洗濯終了後
すぐに干すことができます。

赤のタイルが可愛らしい洗面台。
鏡の後ろは収納になっています。

洗濯脱衣室の隣は、
ウォークインクローゼットです。
干した洗濯物をそのまま隣に移動
するだけで収納できます。

ウォークインクローゼットです
クローゼット側から見た洗濯脱衣室です。

ウォークインクローゼットは
全面無垢の杉で施工しました。

お隣は、寝室へと
繋がります。

寝室です。
下側に窓を設け、外から
優しい光を取り入れます。

寝室では質の良い睡眠を取れるよう、
あえてメインの照明は着けず
間接照明のみにし、落ち着く空間に仕上げました。

寝室を進むともう一つ
クロ―ゼットがあります。

寝室の隣のクローゼット部分。
奥に進むと和室に繋がります。

和室です。
大きめの窓を設けていますが、
塀と植栽が通行の視線を遮ります。

大容量のパントリーを設けています。

<和室の窓からの景色>
窓から見える、この地のなんとも風情のある景色が堪能できます。この景色はスタッフもお気に入り♪ご主人によると、夜はカーテン越しに街灯がつき、そのぼんやりとした灯りが庭木の影をカーテンに映し出してとても綺麗だと。庭木が風に揺れると揺らめく影、街灯はまるで月灯りのよう。素敵ですね♪

・-・家全体がひとつの空間になる家・-・-・-・
LDKを中心にぐるりと水廻りや寝室、和室と各部屋ごとにLDKとつながる扉があり、動線はもちろん、家全体がひとつの空間として感じることができる。
また、そのおかげかエアコン一つで各部屋の温度差もあまり感じることなく過ごせていると仰っていました。

【トイレ/トイレ用洗面台】

トイレ横には専用の
洗面台を設置しました。

トイレは全面無垢の杉で施工しました。
収納は便器の後ろに設置しています。

ブルー系のタイルと照明が
可愛らしい洗面台です。

【書斎】

2畳ほどの広さですが窓もあり
狭さを感じず、落ち着く空間です。

摺り上げ障子を
取り付けました

摺り上げ障子を
上げるとLDKが見渡せます。

Q.更地の状態から実際家が建つまで、完成した時とイメージのギャップはありましたか?
(奥様)すごいギャップでした!思った以上でした!!笑
模型はもらっていたけど、建前のとき実際目にすると、「いやぁ〜!すごーい!!」しかなかったです。思ったイメージのずっと上をいっていました。完成するまで養生されていた大黒柱も早く見たくて。笑 
(ご主人)家を注文する=自分のイメージ通りに家を建てる事だと思っていました。でもイメージだけで家を建てるのは無理。むしろ自分たちの持っていたぼんやりとしたイメージを、具体的な形にしてくださったのが里やま工房さん。よくぞこの家を形にしてくださったというのが率直な感想です。

・-・これからの“味”が楽しみといえる家・-・-・-・
木の家づくりの醍醐味である、経年変化による“味”。大黒柱やあらわしの構造材など、今は今で新しい感じも良し。しかしご夫婦はこれから先の変化がとても楽しみとの事。お気に入りの家とともに時を刻んでいく。それを楽しみだと仰るご夫婦。木の家づくりをしている工務店として、そのお言葉は本当に嬉しいものでした。

■引き続き、里やま工房では「家族の暮らしにあわせた家づくり」を目指していきますが、最後に弊社へのメッセージをお願いいたします。

(ご主人)
時代とともに建築業界もいろいろと変化をしなければならないところもあろうかとは思います。でも良かれと思い、あれもこれもと手を出すのは、”味”がうすれてしまうというか、何が大事なのか分からなくなってしまうような、そんな気がします。
私は里やま工房さんの持つ”味”が、私たちと里やま工房さんを結びつけたのだと思っています。単に家をつくるだけじゃなく、そこに住む人や周囲の環境、そういったものを含めた暮らし全体をつくるという里やま工房のコンセプトを、今後も大切にしていただきたいです。
(奥様)この土地で自分たちの生活に一番合った家をつくってもらえたなと思っています。
何と言っても家は生活の基本ですし、これからの人生に潤いを与えてくれるものだと思います。その家が自分たちの満足いくものになったのはとても幸せだなと思います。


 

~インタビューを終えて~
一枚の新聞広告からご夫婦との家づくりの歩みがスタート。こんなにもご満足頂いている姿を拝見し、里やま工房スタッフとして本当に嬉しく、心が震えるような時間を過ごさせて頂きました。

里やま工房は完全注文住宅であり、生活動線や空間デザイン等、一から施主様とつくりあげてきました。「自分なりにも色々勉強をして、完成直前までしっかりと話をしながら進めさせてもらった。こちらの考えや要望に対して真摯に対応してくださり、本当に感謝しています。出会いから今日に至るまで、里やま工房さんとの縁でこの家が建ったんだなぁと今感じています。」と、何度も感謝のお言葉をお伝え頂きました。

引き渡しから2ヶ月。スタッフがまず感じたのは、ご夫婦にこの家がとても馴染んでいたということです。その不思議な感覚がとても心地よく、まさにこのご夫婦のためにつくられた家であるなぁと実感いたしました。里やま工房スタッフとしてこちらこそ感謝する時間を過ごさせていただきました(^^)

これからつづくこの家の暮らし。
家族の数だけ暮らしや住まいがあり、家への思いも違います。そんな唯一無二の家づくり。

「この日のために」完成いたしました。