施工事例

改築
お客様の声

本質の物差し

本質の物差し

住宅とは、オフに出来る唯一の場所であり、快適でなければ苦痛でしかありません。
三世代が仲良く、豊かな暮らしを送るには、それぞれのプライバシーが守られる必要があります。
お父様から引き継いだ家を大切に、現代の暮らしに合った形へ再生できます。
大切なのは、木の家なら暮らしに合わせて造り変える事ができ、必ずしも新築である必要がないこと。
環境に配慮し、使えるものは再利用。
先代が残してくれた家を、現代の暮らしに合った家へと再生し、次の世代へ引き継ぐ。
そんな、「理想の家」。

所在地 兵庫県養父市
主要構造 木造
建築規模 木造2階建て
延床面積

185.30㎡

竣工 2023年3月
構成人員

夫婦/母親/子3人

引き渡しから約1ヶ月。
今回も施主様のご好意で、ご家族揃ってお話を伺える機会を作っていただきました(^^)
インタビューを交えて、施工事例「本質の物差し」ご覧ください♪

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家の周囲を見渡せば、広がる山々や美しい川、田園の風景。
自然豊かなこの地で、360度景色を堪能できる、まさに“ポツンと一軒家”。
しかし、以前の家は、家の中からそんな美しい景色を楽しむことなんてなかったそう。暗くて寒い。2階建ての大きな家の中で家族と縮こまって過ごす日々にピリオドを打つ。こうして始まったご家族の改築計画。

本質の物差し

《外観(東側)/施工前》

本質の物差し

《外観(東側)/施工後》

 

◆フルリノベーション!「改築」を選択するということ

ご家族の中で「新築」という選択肢はなかったそう。
先代が建てられた築28年のまだ新しく立派な家。純粋に、「もったいないと思った」と仰っていました。先代から引き継いだ家を大切に思い、「変わること」を前向きに捉えられた施主様の思いがあるからこそ成立するものなのです。

本質の物差し

《外観(南面)/施工前》

本質の物差し

《外観(南面)/施工後》

里やま工房は木の家専門の工務店。古民家再生から新築まで手掛けております。
家づくりのご相談を承った際、弊社ではあたりまえのように新築をおすすめいたしません。それは、改築には改築の良さや可能性がたくさんあるからです。「ご家族にとって何が最善なのか」そこがポイントになります。


■「改築」にするとどう良いの?■

解体費用が削減できる家をまるごと解体するのではないため、古材の処分費を抑えることができます。
固定資産税が変わらない古い柱や梁は壊さず、補修が必要な部分に手を加えて再利用します。解体して新しい部材で建て直すわけではないため、固定資産税は変わりません。
水回りのみ〜フルリノベーションまで選択の幅がある新築はゼロからのスタートになるため、選択の余地なく1棟まるごと建てることが必要です。その点改築は、ベースの状態にもよりますが、もともとの家があるのでその分選択の余地があります。
 などなど…

 

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◆「減築」のご提案、その先にある+αな暮らし

もともとの家は、部屋数も多くスペースは十分。
しかし、部屋がたくさんあっても使わず物置になるだけの生活では意味がありません。
そこで、施主様にご提案させていただいたのは、道路に面した南向きにあった客間と仏間の2間をなくし「減築」するということ。

 

【坪庭】


仏間だった減築スペースには、趣のある植栽が施され、LDKから出入りができる坪庭となりました。

濡れ縁(※)に腰を掛け、見上げると塀越しに雄大な山々の景色を堪能でき、家族に癒やしとトキメキの時間を実現してくれます。
(※)濡れ縁…壁や雨戸の外側につくられた縁側のことで、雨風にさらされて濡れることからこのように呼ばれています。

 

【インナーガレージ】

和室だったもう1間の減築スペースは、念願のインナーガレージになりました。
LDKと直接つながる窓があり、物の出し入れだってできちゃいます♪また、ガレージの屋根の一部をガラス瓦にしており、明かりを取り入れる演出も。

道路ぎりぎりまで建っていた建物を減築することで、こんなにも豊かで快適なスペースを確保できるようになるとは、プロの提案が十二分に活きています◎

 

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Q.里やま工房を知ったきっかけや決めて頂いた一番の理由はなんですか?

 ■里やま工房を選んだのは、ご主人の“直感”

(ご主人)施工会社を探していて、初めは近場がいいかなって地元で探していたけど…なかなかなくて、少し範囲を広げて探してみようとGoogleで検索した中で、たぶん直感で。「但馬_リフォーム会社」で検索して上から順番に見ていきました。

→そこから里やま工房のHPを見て下さってから、すぐにモデルハウスにお越しいただいたのですか?
(ご主人)はい。丁度近くまでいく用事があったので、そのまま見学に行きました。

→モデルハウスにお越しいただいてから、最終的に里やま工房に決めて頂いたのはどういったところですか?
(ご主人)実は他を結局みなかったんです。資料請求を何社かしましたが、メールも資料も来なかったところもあるし、資料とかが来てもあんまり…電話とかでやりとりもしたけど、見に行く気にはならなかったかな。んー…といった感じ。

→ちなみに、その「んー…」といった感じは、なぜ里やま工房にはならなかったのですか?
(ご主人)多分、コンセプト。(他社は)自分の思っている感じではなかった。あとは、HPの施工事例が里やま工房が一番多かったし、きちんと更新されていた。他のところはそういうのがないというか「あ、こんな感じにしたいな」っていうのが全く思えなかったので、選ばなかったのかな。

→モデルハウスにお越しいただいてからは、弊社とともにというお気持ちを持って頂けたのでしょうか?
(ご主人)そうですね。そこからすぐ住まいづくり説明会(※)に参加して、そのまま「里やまさんにしようか」ってなりました。(※)里やま工房の家づくりについて詳しくお話させて頂く、質疑応答を含めた説明会(不定期)

 ここ但馬でもたくさんの会社がある中で、里やま工房を選んで頂くということ。そのご縁に感謝するとともに、その分の責任を感じながら日々お客様とやりとりさせて頂いております。今回、施主様は家づくりにおいて、会社の理念だったり思いをとても大切にされ、そこが選ぶきっかけになったと仰ってくださいました。施主様の“直感”という感覚的なお言葉がなんだかとても嬉しく感じたスタッフでした。

 

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Q.家づくりをするにあたり、一番何を大事にされていましたか?

■三兄弟が伸び伸びと過ごす、現代の暮らしにあったカタチへの再生

(奥様)子どもたちが走り回れるような家、のびのび過ごせる家。
(ご主人)改築しようと決めたのが急だった。今かなって、本当に急に決めたような感じ。自分たちの年齢や、子どもたちが走り回るというのもそうだが、今の住んでいる人間にちょっとあってなかった。自分が小さいころはそれで良かったかもしれないけれど、現状子供が3人居てとなると、過ごしにくいところがあったので、そこが改善できたらなということ。あとは、やはり中と外の気温差がしんどかった。家に帰っても、広い家の中でみんな居る部屋が1つだけだった。

2階建ての大きく立派な家であっても、使わない部屋が多く、さらにしっかりと断熱がなされていないが故に、冬はこたつのある部屋で家族でぎゅうぎゅうに縮こまって過ごし、寝るときだけ各部屋に散らばるような生活だったそう。部屋には窓がなく、暗くて寒いその1部屋で過ごす日々を、この先は続けられません。そして、時代が変わるとともに暮らし方も変わり、その中で、お子様と過ごす暮らし方に不便さを感じられたことも大きな決断となったようです。

本質の物差し

《居間/施工前》

本質の物差し

《LDK/施工後》

本質の物差し

《キッチン/施工前》

本質の物差し

《LDK/施工後》


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Q.現在のお気に入りの場所を聞かせてください。


【LDK】

(奥様)LDK!食事を作るのも後ろを向いてしなくていいし、みんなを見ながらできる(^^)

以前の家は、台所と居間が隣同士ではあったものの部屋が分かれており、独立した空間でした。
子どもたちの様子や外の景色をみながら、家族と同じ空間でキッチンに立てることがとても嬉しそうな奥様のお顔が本当に素敵でした(^^)

 

【坪庭/濡れ縁】

(奥様)あと、ウッドデッキ(濡れ縁)も好きです。緑をみながらぼーっとしてます♪
(ご主人)縁側(濡れ縁)ですね。いつも休みの日はそこで飲んでます笑

素敵なご家族の後ろ姿をパシャリ☆

道路からの目線は塀で隠し、完全なるプライベート空間として内と外をつなげます。改築はあるものを修繕するだけではなく、改築してよかったと思える家づくりにすることが重要です。この景色を眺めながらのほっと一息。。。羨ましいですっ!

 

【書斎】

(ご主人)あとはやっぱ書斎ですね。


設計当初からご主人がご希望されていた書斎。
自分だけのスペースがあるというのはとても贅沢なことです。もともと十分な広さのある家をベースにした改築だからこそ、無駄なスペースにすることなく、提案次第で自分たちのやりたいをきちんと叶えられるのです。

木製サッシ窓を設け、
書斎からも故郷の景色を眺め、
ホット一息♩

書斎の収納棚は全て造作。
ご主人のご希望通りの空間に仕上がりました(^^)
手元の照明が良い感じです♩

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《子どもたちのインタビュー》

長男、次男、三男の元気な仲良し三兄弟♪
打ち合わせの度に一緒に遊んでいたスタッフ。この日もみんなで子ども部屋で遊びながらお話しました(^^)

→新しいお家はどうですか?
(長男)めっちゃ住みやすいし、広いし落ち着く!
(次男)楽しいし、寝やすい(ハニカミが可愛い♡)

→どこがお気に入り?
(長男)子ども部屋とか1階リビングや畳の部屋は住みやすいし、好き。
(次男)子ども部屋!

→このお家好き?
(三兄弟)うん!!(^^)♩

 子どもたちは、分かっているのか分かってないのか、なかなか言葉で表すのは難しそうでしたが、新しくなったこのお家に大満足な様子(^^)

 

【子供部屋】


子どもたちのお気に入りスペース、2階の子ども部屋。将来的にはきちんと3つの個室として機能するようにしました。
それぞれの部屋に木製サッシ窓を設け、そこからは雄大な山々の景色を毎日見ることができます。

この景色をお家の中から日々感じることができること。きっと子どもたちにとっては特に意識せずとも、脳裏に焼き付き、そして勇気づけられる故郷の景色になるはずです。ご夫婦が望まれていたすくすくと育つ環境であることは間違いないですね(^^)

 

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【1階/畳の部屋】

子どもたちもお気に入りの1階の畳の部屋。
LDKとつながった空間で、坪庭も眺められる開放的で落ち着く空間です。

 

建具で部屋を仕切る事も開放する事もでき、
用途やシーンにあわせて使えます。

建具を収納すると、LDKと一つの空間に。

【1階/お母様のお部屋】

お母様のお部屋からも外の雄大な景色を存分に堪能していただけます。
大切な仏壇は、使用頻度の少なかった仏間をあえてなくし、
これからはお母様のお部屋で時を刻むこととなりました。

寝室~LDK
お母様の部屋の隣はLDK。
最短距離で家族の集える場所へ移動できます。


トイレ前廊下~寝室
トイレも最短距離の動線に。
バリアフリーで歩きやすくしており、
夜中でも安心です。

大容量クローゼット
お母様の部屋には収納スペースを設け、
大切にしてきた衣装ダンスを置けるように。


【1階/水廻り】

洗面台
木部は自然塗料「いろは」で施主様セレクトの色で塗装。
水はね防止に壁部に御影石を施工しました。

浴室脱衣室
調湿機能に優れた無垢の杉板を使用。
柔らかで温かみのある空間となりました。

洗濯機置き場
脱衣場の奥の扉を開けると洗濯機置き場が。
未使用時に扉で隠せる仕様にしています。

室内洗濯干し場
同じく、脱衣場の奥の扉を開けると…
同空間で、脱ぐ→洗濯する→干すが完結します◎

 

【2階/水廻り】

洗面台
施主様お気に入りのネイビーのタイルと、
鏡の裏と足元両側にたっぷりの収納を確保した造作の
洗面台。

階段を登るとすぐに洗面台が。

 

突き当りにはトイレがあり、
右手は子供部屋へと繋がります。

更には、書斎にも繋がります。
階段を登るとぐるっと一周、どこからでも
水廻りへと繋がります。

【2階/ご夫婦寝室】

寝転ぶと見える天井は手を加えず昔のまま。
ふとした瞬間に昔の思い出が蘇ります。

寝室はメイン照明をつけず、あえて間接照明のみ。
建具の向こうはクローゼットへと繋がります。

大容量のクローゼット。

 

クローゼットから繋がるのは、ご主人の書斎。
寝室↔クローゼット↔書斎。
更には、トイレ↔洗面台↔子供部屋と、
ぐるっと1周できる便利な動線に。

【庭(外観)】

 

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Q.引き渡しから約1ヶ月、現在の暮らしをお聞かせください。家で過ごす時間に変化はありましたか?

■違いは明らか!快適な暮らしになるということ。

ご主人)まず暖かい。
(奥様)外は寒いーって帰ってきて、家の中に入るとあったか~い!って、何もつけてなくてもなる!
(ご主人)今までは、外のほうが暖かくて、家の中の方が寒かった。今は真逆!!あと、明るい。日中電気をつけなくても不自由ないし、風も通せる。


引き渡しは3月末。但馬の冬は3月でもまだまだ冷えます。すぐに以前の家との違いを体感して頂けたようで、前の家との違いは明らかだと仰っていました。家づくりというものは、目で見える空間デザインや導線などの快適さだけではなく、見えない部分で感じる快適さも重要です。断熱性もしかり、風のとおり道を考えたり、陽の光の入り方だったり、それは毎日の暮らしの中で、しっかりと体に染み付くものです。

 

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 ◆薪ストーブと木製サッシで、結露のない家

LDKに設置された薪ストーブと木製サッシ窓。

薪ストーブは、遠赤外線や輻射熱の効果で、
身体をじんわりと温めてくれます。

2階廊下に突き出た煙突。
ほのかに暖かいですが、触っても全く問題ありません。

以前の家は、一重ガラスの窓サッシに大量の結露がたまり、カーテンとともにカビだらけになっていました。施工後は、断熱をしっかりし、通気性のないビニールクロスはコバウ紙にすべて張り替え、無垢の木とともに適度に内外の通気性を確保しつつ、薪ストーブと木製サッシで結露を完全シャットアウトします!

 

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Q.家づくりを計画されてから今日に至るまで、不安なことや大変だったことはありましたか?

■工事が始まってからは、楽しみでしかなかった!しかし…

(ご主人)大変だったのは、もともとの家の片付け。絶望的だった笑

 最後は、工事が始まる3日前にご夫婦とお母様で徹夜で片付けをされたそうです。時代もあってか、代々残された荷物が溜まりに溜まっており、それを処分するにしても仕分けをしながらとなると、本当に骨が折れる作業です。部屋がたくさんあればそれだけ物が増えてしまう。これからの暮らしに必要なことは、そこをなくしていくということかもしれません。必要なものだけを残していくことが、無駄のない暮らしになっていくのです。

→工事が始まってからはどうでしたか?
(奥様)変わっていくのが楽しみだった。

 こまめに現場を見に来られていた施主様。日々の変化に、楽しみでしかなかったと仰っていました。
施主様にとって、片付け以外のマイナス要因はなかったと太鼓判を押して頂け、一スタッフとして大変喜ばしく思うとともに、本当に片付けが大変だったんだなぁとひしひしと伝わってきました笑 本当にお疲れ様でした!

 

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Q.引き続き、里やま工房では「家族の暮らしにあわせた家づくり」を目指していきますが、最後に弊社へのメッセージをお願いいたします。

奥様)これからも素敵なお家をたくさん作ってください!
(ご主人)新築は(自由度もあるため)いいということは分かっている。改築となるとまた違って、うちみたいな規模でフルリノベーションする会社は多くないとも聞いていた。そんな中で、かなり変えて頂いて、今満足して暮らすことができている。今後も、今の暮らしに多少なりとも何かしんどさを持っている方を、うちみたいに、もっともっと気持ちよくしていってもらえたらなとすごく感じました。

新築に比べると改築は自由度がない部分もあります。提案力や職人の技量が必要で、手間がかかってくる場合も多いことをしっかりとご理解頂いた上で、実際は新築以上に満足されているようなご夫婦の様子に、スタッフも嬉しくなりました(^^)これからも尽力してまいります!

 

本質の物差し

 施主様より、引き渡し後にプレゼントして頂いた品。
とても素敵な贈り物に感動しました(^^)

 

〜終わりに〜

 この日、優しく穏やかなご夫婦は、口数こそ少ないですが、お話をしている中で、里やま工房の理念に惹かれてくださったのだなと感じることができました。その一言一言がとてもまっすぐで素直なお気持ちであることが伝わったのです。

とてもとても仲の良いご家族。いつも打ち合わせにはご家族全員で参加され、弊社への信頼感とともに、いつも和気あいあいとお話をさせて頂きました(^^)打ち合わせは、ご夫婦とお母様と設計士で行い、女性スタッフはとっても可愛らしい三兄弟と仲良く一緒にオセロや折り紙やブロックなどで遊びました♪子どもたちに下の名前で呼ばれる度にキュン♡としたものです笑 三兄弟が伸び伸びと成長し、温かく笑顔の絶えない、そんな暮らしになることでしょう(^^)ご主人の“直感”から始まったこのご縁に改めて感謝いたします。

これからつづくこの家の暮らし。
家族の数だけ暮らしや住まいがあり、家への思いも違います。そんな唯一無二の家づくり。

「本質の物差し」完成しました。施主様お疲れ様でした!!引き続き宜しくお願いいたします。