施工事例
改築
庭を見ながらご飯をつくる日本の台所
築約80年の家は、外気と変わらぬ気温の室内でした。
所在地 | 兵庫県豊岡市 |
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主要構造 | 木造 |
建築規模 | 地上2階建 |
竣工 | 2010年 |
構成人員 | 親、夫婦、子1人 |
区分 | 古民家再生 |
「ネズミやイタチが天井裏を走り回る。冬は朝起きると寒く、外気温と変わらぬ室内。暗くて不便な台所。大きな家なのに使い勝手が悪く、とにかく暮らしにくい!」
そんな不満だらけの家をなおしたいと、ご家族で弊社の再生工事完成見学会にお越しになりました。
台所の窓の外には椎茸のホダ木が並び、フキや梅などの食材が手に届くところにあります。土間には漬物の樽、梅干しや梅酒、ラッキョウを漬けた瓶が並びます。自家栽培した野菜を加工して保存食として貯蔵し、毎日の食卓に並べてきました。「この暮らしを変えない家づくり」に力を注ぎました。
「なおす」ことはすべてを新しくするのではなく、本来の良さを残しながら家をつくること。この家も使い慣れた建具、隠れていた古材が家族とともに再び受け継がれていきます。